小学校受検に受かるためのスケジュール管理方法とは

小学校受験においてスケジュール管理は非常に重要な要素の1つです。
小学校受験は高校受験や大学受験と異なり、学校側からの案内などがないので保護者の方がしっかりとスケジュール管理をしなくてはなりません。
そのため、どの時期にどんな対策をすればよいのかわからないという保護者の方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、小学校受験のスケジュールや、準備を始める時期などについて紹介します。

小学校受験をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

小学校受験の準備はいつから始めればいいのか

小学校受験に必要な能力を子どもに身につけさせるには、長い期間がかかります。
そのため、小学校受験の準備は早ければ早いほど良いでしょう。

基本的に、小学校受験の実際の試験は年長の年の9月から11月にかけて行われます。
最低でも1年間は準備にあてることを考えると、年中の秋にはスケジュールを組み始めましょう。
前もってスケジュールを立てておくことによって、学習の進捗状況の確認などがスムーズになります。

小学校受験のスケジュールに、1年以上の長い期間をかけたほうが良い理由は3つあります。

理由①小学校受験の試験は慣れていないと解くことが難しい問題が多いから

ほとんどの私立小学校が採用しているペーパーテストでは、受験対策をしていなければ、5歳や6歳の子どもが出会うことがないような問題が多く出題されます。
具体的には、推理の問題やものを正確に数える問題、記憶の問題などです。

お子様がこのような問題に、無理なく慣れるためにも1年間以上の期間を確保し、スケジュールを立てることをおすすめします。

理由②家族の協力関係が必要だから

小学校受験ではお子様の出来だけではなく、家族全体のチームワークが重要です。
特に私立小学校では、入学後のトラブル防止のために、学校の教育方針と受験者の家庭の教育方針が一致しているかを重視しています。
そのため、小学校受験は「親の入学試験」と呼ばれるほど親の役割が大きいです。

1年という長い期間を小学校受験の準備にあてることで、家族の中で新たな絆が芽生え、母親と父親は親としての役割やその自覚を強めます。

もちろん夫婦間で教育方針や意見の食い違いによって衝突することもあるでしょう。
しかし、それらを乗り越えることによって、夫婦の認識や価値観を合わせられます。

このようなプロセスを経ることで、親子面接などで家族のチームワークが効力を発揮し、お子様の合格へとつながります。

理由③小学校受験はゴールではなくスタートだから

小学校受験は、中学校、高校、大学と続く長い学生生活のスタート地点です。
そのため、お子様には余裕のある状態でスタートを切ってもらうことが理想でしょう。

お子様がこのスタートラインに立つことでさえギリギリだと、入学後に周りについていくのに必死になってしまい、せっかくの学校生活を楽しめなくなってしまいます。

そのようなことは親としても子どもとしても避けたいでしょう。

受験をゴールではなくスタートにするためにも、1年間以上の期間を確保し、お子様に合ったスケジュールを立てて、ゆっくりと小学校受験の準備をしましょう。

長い時間をかけて受験に備えるには

小学校受験に合格するためには、長い時間をかけて子ども内面を成長させてあげる必要があります。
そのためには、受験に受かりやすい子どもの特徴を把握することが重要です。
受験に受かる子どもの特徴を知りたい方は下記記事を読むことをおすすめします。
小学校受験に受かる子どもと受からない子どもの特徴とは?

小学校受験の年間スケジュール

ここでは、小学校受験の1年前からのスケジュールを時期ごとに紹介します。

11月~12月のスケジュール:志望校選び

この時期はちょうど受験本番の1年前です。
年明けから本格的に始まる受験対策のために、幼児教室選びや志望校選び、生活リズムの見直しなど、情報収集や基本的な小学校受験の準備を始めましょう。

1月~3月のスケジュール:試験対策

受験がある年の1月頃から、お子様の本格的な試験対策の学習が始まります。
スムーズに学習を進められるように、まずは学習計画を立て始めましょう。
この時期の学習で重要なのは、基礎をしっかりと固めることです。

ペーパーテスト対策の学習だけでなく、話を聞く姿勢、座っているときの姿勢なども一緒に見てあげましょう。
これらは日常生活を反映するものですので、受験直前になって厳しく指導しても直しにくいです。
適切な姿勢や態度しっかりとお子様に定着させるためにも、できるだけ早い段階から指導しておきましょう。

4月~7月のスケジュール:学校説明会などへの参加

年長になると同時に、4月からは学校説明会や見学会が始まります。
どの小学校を志望校や併願校にするのかを迷われている方は、積極的に参加しましょう。

また「試験の雰囲気に慣れる」という意味合いも込めて、オープン模試などを受けてみてください。

お子様が受験本番に着る服装にも慣れるように、この時期にはもう受験に関するグッズはある程度揃えておくことをおすすめします。

3月までに固めた基礎を応用する問題にもチャレンジしていきましょう。
解けなくてもあせらず、ゆっくりとお子様に理解させることを心がけてください。

また、お子様の息抜きや日本の四季に関する常識問題の対策も兼ねて、季節を感じる体験ができる場所にお出かけに行くこともおすすめです。

8月~11月のスケジュール:本番に向けての総仕上げ

8月を過ぎたら、スケジュール調整をしながら受験校への出願を始めましょう。
出願には幼稚園や保育園からの書類など、準備に時間のかかる書類が複数必要なので早めの準備をおすすめします。

試験対策としては、これまで行った学習の総復習や志望校の過去問対策、そして面接練習など幅広く行いましょう。

また、この時期は試験直前でもあるので、試験当日に万全の体調で臨むためにも、体調管理は入念に行ってください。

小学校受験ではどの程度の勉強量でスケジュールを立てるのか

小学校受験に合格するためには1日どのくらいの勉強量が必要なのか、という疑問を持つ方も多いと思います。
結論から申し上げますと、この疑問に対する的確な答えはありません。

お子様一人ひとりの得意科目や能力などはさまざまですし、楽しみながら勉強してもらうためにも、「1日〇時間勉強する」と義務付けるのは避けた方が良いでしょう。

小学校受験で合格した子どもの1日当たりの勉強時間

小学校受験で合格した方のスケジュールでは一日どのくらいしていたかも気にする方も多いです。
『小学校受験の三ツ星ガイド』によると以下のようになっています。

1日当たりの勉強量

  • 平日…1.5時間~2時間
  • 休日…3時間~4時間

また、1週間合計で見ると15時間~21時間の勉強時間をスケジュールの中に組み入れているそうです。

ここで注意していただきたいことは、平均時間より多く勉強させたからといって合格するとは限らないということです。
無理にたくさん勉強させ、お子様が勉強嫌いになってしまったら本末転倒となってしまいます。

勉強時間はあくまで目安としてとらえ、お子様一人ひとりに適したスケジュールを作り、一歩ずつ学習を進めてください。

小学校受験のために塾に入ったほうが良いのか

小学校受験に合格するためには、幼児教室は入ったがいいのかという質問も良く耳にします。
この質問の答えも、上の勉強時間の質問と同じように答えはありません。

しかし、小学校受験をする子どもの通塾率は高いというのも事実です。

小学校受験に関する知識が豊富で、家庭内でしつけや教育が行き届いているというご家庭であれば、おそらく幼児教室は必要ないでしょう。
そうでないのであれば幼児教室への通塾も視野に入れることをおすすめします。

小学校受験対策は早めにスケジュールを立てて準備をしましょう

ここまで小学校受験のスケジュールについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
小学校受験の内容は、対策を始めてすぐに身につくものではなく、長い期間をかけてお子様に慣れてもらうことが大切です。
もし、お子様に小学校受験をさせようとお考えなら、早めにスケジュールを立ててじっくりと準備しましょう。

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また、おすすめの小学校受験の塾をランキング形式で紹介していますので、これから小学校受験を控えている人は、ぜひ参考にしてください。

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