小学校受験の面接で失敗する親子とは?その原因と対策

お子さんの合格のために、親子そろって小学校受験に一丸になっているご家庭は多いでしょう。ただし、中学受験や高校受験と違って、小学校受験の場合、子どもだけでなく親のあり方も重要です。とくに面接では、親の態度や振る舞いが合否に大きくかかわってきます。

そこで、「親のせいでこの子が失敗したらどうしよう?」と不安を抱えている方のために、小学校受験の面接での失敗パターンや、合格のために知っておきたいポイントなどをお伝えします。

小学校受験の面接でどんな失敗があるのか?

小学校受験の面接ではいくつか聞かれることがあります。少なくとも子ども自身が自分の氏名、年齢、住所等を言えるようにしておくことは大切です。もちろん緊張する場面ですから、うまく答えられないこともあります。しかし、緊張していることは面接官もわかりますから、多少は考慮してもらえるでしょう。それよりも気をつけておきたいありがちな失敗のパターンを、いくつか確認しておきましょう。

質問の意図を理解できない

面接官の質問に正しく答えられないパターンです。家では想定質問による練習をしているのでしょうけれど、ただ覚えたことを言うだけで、質問に対して答えるという基本ができていないとこういうことが起こります。

たとえば、面接官に「今日の朝は何を食べましたか?」と尋ねられているのに、「今日は電車に乗ってきました。」とトンチンカンな答えを言うようなケースです。質問の意図を理解できないと判断されると合格は難しいでしょう。

会話のキャッチボールができない

面接官の質問は一つで終わるとは限りません。一つの質問に正しく答えられても、それを踏まえてさらにされる質問にちゃんと答えることができなくては、会話のキャッチボールができないと判断されてしまいます。

先ほどの例なら、「今日の朝は何を食べましたか?」の質問に続けて、「おいしかったですか?」や「好きな食べ物は何ですか?」などのように関連する質問をされるような場合です。この時に相手の質問を受けて、きちんと答えられることが求められます。練習していないことを問われて黙ってしまったり、自分勝手に関係ないことを話し出したりすると、面接の失敗になってしまうでしょう。

面接で失敗する親子の特徴・原因とは?

小学校受験の面接で失敗する親子にはどのような特徴があるのでしょうか。原因を考えてみましょう。

子どもの代わりに親が答える

質問されたことに子どもがうまく答えられないからといって、親が代わりに答えたり助け舟を出したりすると、自主性のない子ども、依存心の強い子どもと判断されてしまう可能性があるでしょう。実際、面接で失敗する親子にはこのような特徴が見られます。

質問にちゃんと答えられないと、つい助け舟を出したくなる気持ちはわかります。しかし、代わりに答えるのはもちろんNGですし、覚えてきた答えを促すように誘導するのもNGです。面接官には「覚えてきたことをそのまま言わそうとしているだけ」だとすぐにわかってしまいます。

このような親は、過保護で過干渉な親だと判断されかねません。そうではなく、子どもの判断によって自ら答えられる自主性が求められることを覚えておきましょう。

両親のビジョンがバラバラ

小学校受験の面接では、子どもだけでなく親もしっかり見られています。両親そろって面接に参加する場合、ふたりとも同じぐらいの熱意とビジョンで受験に臨んでいることが基本です。ところが、面接で失敗する親子は、往々にして両親のビジョンがバラバラというケースがあります。

よくあるのが、母親は受験に熱心なのに、父親はいまひとつ関心が薄いというパターンです。両親とも出席しなければならないから来ているだけで、父親にはそれほど熱意もなく、受験する学校についての知識も乏しい場合、合格は遠のきます。それだけでなく、両親に質問されたことに対し、母親と父親が全然違う答えをしてしまうケースも同様です。

小学校側の面接官は何を見ているのか

面接官は何を見ているのでしょうか。それを知るとともに、上記の失敗パターンを踏まえて対策すれば、合格への道が見えてくるでしょう。

学校の価値観と合っているか

学校の価値観と合っているかどうかはしっかり見られています。家庭で掲げる子どもの教育方針が学校のそれと全然違っていては、「我が校にふさわしくない」と判断されても仕方ないでしょう。小学校だけでも6年、中高一貫校なら9年も付き合うことになるわけですから、学校側としては実際に詳しく話を聞いて確かめようとします。

もちろん学校方針と完全に一致していなければ不合格ということはないでしょう。どの学校でも家庭の個性も尊重してくれるはずです。しかし、たとえば宗教系の学校なのに、その宗教を否定するような回答をすると合格が難しいのは言うまでもありません。

両親がモンスターペアレント化するおそれがないか

モンスターペアレントは昨今の大きな問題です。良く言えば価値観の多様性ということですが、最近では非常識な要求を学校に突きつけるような親もなかにはいます。もちろんそういう親でも面接の時点ではおとなしくしているはずです。しかし、手練の面接官なら少し話すだけで問題のありそうな両親かどうかはすぐにわかります。

入学への熱意は本物か

「本気で入学したいと思っているのか?」は厳しく見られます。願書に美辞麗句を連ねても、本人たちの態度からそれが窺えなければ合格は難しいです。逆に、面接での受け答えが多少まずくても、熱意が本物だと判断されれば合格となる可能性もあります。

面接で失敗しないようにするためには?

面接での失敗パターンを押さえたところで、では、どうやって失敗しないようにすればよいかを考えましょう。

練習する

何より大切なのは練習です。子どもはもちろん、親も面接での受け答えを練習しておきましょう。その際、話し方などをお互いにチェックするだけよりも、動画を撮って自分で確認するようにしてはどうでしょうか。

話のスピードや癖、話す時の姿勢など、人から言われただけではよくわからないことでも、自分自身の姿を客観的にチェックできる動画ならよくわかります。話す時の視線の向け方や手足の様子など、自分でも気づかなかったことが発見できることもあるでしょう。スマホなどを上手に活用してみてください。

また、練習する時は本番を想定して練習することが大切です。ソファにくつろいだままや寝転んだ状態では練習になりません。本番通り椅子にきちんと腰掛けてハキハキ話す練習をしましょう。

丸暗記はNG

子どもに間違いなく答えさせようと、想定問題を作って子どもに答えを丸暗記させる親がいます。しかし、これはNGです。丸暗記の場合、少しでも想定外の質問をされると対応できなくなってしまいます。大人でもそうですし、5歳児ならなおさらです。

あらかじめ決めておくのは「だいたいこういう内容のことを言う」ぐらいにしておき、あとは質問に合わせて自由に答えられるようにするのがベストです。

小学校受験の面接で失敗しないために

いかがだったでしょうか。小学校受験の面接では、子どもの受け答えだけでなく親についても厳しく判定されます。といっても、完璧な応答ができなければ失敗するというわけではありません。子どもの自主性を尊重するとともに、両親がビジョンを共有し、本気の熱意を伝える意気込みがあれば合格は遠くないはずです。

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