2022年度版!首都圏の私立・国立小学校受験男女別偏差値ランキング

大学や中学高校の受験と違って、小学校受験には学校ごとに一覧表記されるような偏差値表はありません。そもそも、小学校受験では、中学以降の受験と比べて偏差値の重要性はそれほど高くないのです。ペーパーテストで算出される偏差値と違って、小学校受験ではペーパーテスト以外に考慮される要素が多数を占めているので、偏差値として数値化してもそれが難易度を示す決定的な基準となるわけではありません。

とはいえ、偏差値も一つの指標として参考になることは確かです。そこで、ここでは首都圏の小学校受験を考え、各校の難易度が気になる方のために、四谷大塚発表の偏差値をもとにした私立・国立小学校の2022年度偏差値ランキングを男女別にお伝えします。

私立・国立の小学校偏差値ランキング【男子】

男子の私立・国立小学校の偏差値ランキングから見ていきましょう。ただし、詳しく述べるのは上位5校までで、6位以下は軽く紹介するのに留めます。

筑波大学附属小学校

男子の偏差値ランキング1位は、偏差値66の筑波大学附属小学校です。

筑波大学附属小学校は東京都文京区大塚にある国立の小学校で、日本では最も古くに創立された小学校です。筑波大学附属小学校を卒業すると、多くの生徒は附属中学・高校、および、附属駒場中学・高校といった関連校に進学します。そのうち大多数の進学先は筑波大附属中学校です。ただし、全入ではないので、試験によって外部の受験生とともに選抜されます。

筑波大附属小は志願倍率が最も高い小学校としても有名です。ここ数年では、男子だと約32倍という倍率ですので、30人に1人以下しか入学できないという非常に狭き門になります。実力はもちろん、運も兼ね備えた子どもだけが合格できるのではないでしょうか。

慶應義塾横浜初等部

第2位は、偏差値65の慶應義塾横浜初等部です。名前の通り慶應義塾大学が運営する神奈川県横浜市にある小学校で、大学までの一貫教育に特色があります。開校は2013年と比較的新しいですが、母体の歴史と伝統に裏付けられた教育理念によって、生徒たちは心身ともに健やかに成長してできるでしょう。

偏差値65の慶應義塾横浜初等部ですが、女子に比べると男子の倍率はやや低いです。ただ、それは募集人数が少ない女子の倍率が非常に高いからそう見えるだけで、男子も約12倍と狭き門であることは変わりません。開校以来人気の衰えは見えないので、まだまだ人気校としての地位は揺るがないのではないでしょうか。

慶應義塾幼稚舎

第3位も、同じく慶應義塾運営の小学校で、東京都渋谷区にある慶應義塾幼稚舎がランクインしました。偏差値は64です。横浜初等部に対して、こちらは1874年創立と日本の私立小学校では最古の1校になります。

こちらは共学ですが、男子の倍率がここ数年高くなってきており、10人に約1人しか合格できない狭き門です。

早稲田実業学校初等部

東京都国分寺市にある早稲田実業学校初等部が、偏差値63で第4位です。名前の通り早稲田大学運営の小学校で、中等部、高等部もあります。ただ、初等部ができたのは2002年とまだ最近のことです。

二次試験合格者数は合計130人ですが、そのうち男子が85人、女子が45人と、男子の方が2倍近い数字です。といっても、競争が激しいのは男子も同様で、ここ数年の男子の倍率は6倍前後となっています。

立教小学校

第5位は、東京都豊島区にある立教小学校です。立教学院運営の私立男子校で、中学、高校、大学と系列校があります。小学校は1948年に創立され、以来70年以上安定した人気のある小学校です。最近の倍率は3~4倍程度となっています。

偏差値ランキング6~10位の小学校【男子】

首都圏の私立・国立小学校のうち、男子の偏差値ランキング6~10位までの学校は以下の通りです。

偏差値ランキング6~10位の小学校【男子】

  • 6位 学芸大学附属世田谷小(東京) 60
  • 7位 東京農業大学稲花(東京) 59
  • 8位 青山学院初等部(東京) 58
  • 9位 さとえ学園小学校(埼玉) 58
  • 10位 昭和学院小学校(千葉) 58

私立・国立の小学校偏差値ランキング【女子】

女子の私立・国立小学校の偏差値ランキングです。同じく上位5校については簡単に解説しますが、男子と重複する場合は省略します。

慶應義塾幼稚舎

男子では第3位だった慶應義塾幼稚舎ですが、女子は偏差値70の堂々第1位です。男子も約10倍という高い倍率ですが、女子に関しては2018年以降に受験生が一気に増えたため、それ以上の倍率を記録するようになりました。

筑波大学附属小学校

男子の第1位、筑波大学附属小学校は女子では偏差値69で第2位です。男子と同じく、日本で最も難度の高い小学校の一つで、志願倍率は27~31倍にも達します。やはり、実力と運を兼ね備えた子どもだけが合格できる極めて狭き門の小学校と言えるでしょう。

東京学芸大学附属大泉小学校

第3位は、東京都練馬区にある東京学芸大学附属大泉小学校で、偏差値69です。学芸大には、ほかにも世田谷、小金井、竹早という附属小学校があります。こちらは国際交流に力を入れているのが特色です。

国立大学なので、私立と違って厳しい通学区域の制限があります。そのため、志願者数自体は多くないですが、倍率は男女とも約15倍と狭き門であることには変わりません。

慶應義塾横浜初等部

男子のランキング、第2位の慶應義塾横浜初等部が、女子の第4位です。偏差値は68、志願倍率は約14倍となっています。毎年数百人の志願がありますが、女子は男子と比べて募集人数自体が少ないこともあって、かなり倍率が高くなる傾向です。

雙葉小学校

第5位も偏差値68で、東京都千代田区にある雙葉小学校です。雙葉学園運営のカトリック系私立女子校で、創立から100年以上の歴史を誇っています。倍率は公開されていませんが、5~10倍と言われており、狭き門であることは確かです。

偏差値ランキング6~10位の小学校【女子】

首都圏の私立・国立小学校のうち、女子の偏差値ランキング6~10位までの学校は以下の通りです。

偏差値ランキング6~10位の小学校【女子】

  • 6位 早稲田実業学校初等部(東京) 68
  • 7位 お茶の水女子大学附属小学校(東京) 67
  • 8位 青山学院初等部(東京) 65
  • 9位 洗足学園小学校(神奈川) 65
  • 10位 白百合学園小学校(東京) 63

小学校受験では偏差値はあくまで一つの参考に

偏差値ランキングを見る限り、男女とも筑波、慶応、早稲田、学芸大など有名大学附属の小学校に人気があることがわかります。なお、小学校受験では、偏差値は中学以降ほど重要な意味を持っているわけではありません。中学の偏差値は低いのに、小学校は人気で偏差値も高くなっている学校もあるほどです。偏差値はあくまで一つの参考に留め、中学以降も考えて選ぶのがよいのではないでしょうか。

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