小学校受験に役立つ!なぞなぞで伸ばせる子どもの能力

「なぞなぞ」が小学校受験に必要と聞いたことはないでしょうか。なぞなぞ遊びのような問題というより、子どもの語彙力や記憶力、発想力などを問うための課題といった方が適切ですが、なぞなぞが得意なほど有利であることも確かです。そこで、小学校受験を控え、「受験対策になぞなぞって必要なの?」と疑問をお持ちの親御さんのために、なぞなぞの必要性や対策方法などについてお伝えしましょう。

小学校受験におけるなぞなぞの必要性

なぞなぞといえば遊びのイメージがありますが、それがなぜ小学校受験に必要なのでしょうか。それは、子どもの成長において以下のような能力の向上が期待できるからです。

理解力

なぞなぞとは、出された問いをしっかり理解しないと回答できません。単に聞くだけではなく、聞いて理解する能力のトレーニングになるため、小学校生活はもとよりその後の人生にとても大きな糧になります。

想像力

なぞなぞの問いを理解しても、具体的なものを思いつかないと正解には結びつかないでしょう。つまり、なぞなぞをきっかけに、子どもの頭の中ではさまざまなイメージが浮かびます。たとえば「上は大水、下は大火事なんだ?」と問われると、実際に大水や大火事を頭の中で想像することになるでしょう。

想像力は発想力にもつながり、子どもの個性を示すオリジナリティにも発展していくものです。幼いころからなぞなぞに接することで、想像力や発想力豊かな子どもに育ってくれるでしょう。

語彙力

なぞなぞに親しんでいる子どもほど語彙力が高いことは言うまでもないでしょう。

たとえば「パンはパンでも食べられないパンはなんだ?」のような簡単ななぞなぞでも、「フライパン」という言葉を知っており、そのなかに「パン」という言葉が含まれていることを瞬時に理解できなければ正解を導くことはできません。

また、「ぶたはぶたでも顔にあるぶたってなあに?」の正解「まぶた」をまだ子どもが知らないとしても、このなぞなぞをきっかけに「まぶた」という言葉とその意味を実感を持って学べます。

このようになぞなぞには、子どもの語彙力と理解力、言葉と言葉をつなげる発想力などを伸ばす効果が期待できるのです。

なぞなぞの対策方法とポイント

小学校受験になぞなぞそのものが出題されることは少ないですが、なぞなぞ的な考え方を必要とする問題は出ます。それを踏まえたうえで、なぞなぞ対策として以下のような方法がおすすめです。

市販のなぞなぞ本の活用

市販のなぞなぞ本で楽しむという手軽なところから始めるのがよいでしょう。受験対策用として専門家が作ったなぞなぞ本もありますが、最初はお子さんに好きな本を選ばせるのでもよいです。

アニメや漫画関連の本でもよいですが、なぞなぞがたくさん収録されている本がおすすめです。少ないとすぐに飽きてしまいます。親子でなぞなぞを出し合って、お子さんが考えることの楽しさを知るところから始めてみてはいかがでしょうか。

楽しむことを優先

先にも述べたように、お子さん自身が楽しめることが大切です。親に受験対策の一環という意識が強いと、「なぞなぞ一つできないのか」とがっかりしたり、その反動で厳しく指導したりといったことになってしまいます。

しかし、強制されていやいややったところで、なぞなぞに必要な発想力が高まることはありません。まずは楽しむことを優先して、親御さんがあまり口出ししないように気をつけてみてください。

親子でオリジナルのなぞなぞを考える

子どもがなぞなぞの楽しさに目覚め、市販のなぞなぞ本が簡単というレベルまできたら、今度は親子でオリジナルのなぞなぞを考えてみてはいかがでしょうか。

いきなり子どもだけでは難しい場合は、親御さんが先になぞなぞを作って、その考え方を教えてあげるのもよいでしょう。漠然と考えるのではなく、たとえば「正解の言葉を先に決めておき、その言葉と近い別の言葉を探す」といった感じです。こういうことを繰り返していくうちに、子どもは自分で考える力を身につけていきます。

なぞなぞを日常に

なぞなぞには語彙力、思考力、理解力、発想力などさまざまな力が必要なことはお伝えしました。そのような能力を高めるには、なぞなぞ本に取り組んでいる時だけでなく、日常生活の至るところで考える習慣をつけるのがおすすめです。日々の暮らしのなかで「これはなぞなぞになるかな?」とお子さん自身が考えるようになると、自然と発想力が豊かになっていきます。

小学校受験の過去問にチャレンジ

学校によっては、過去、実際になぞなぞのような問題が出題されたところもあります。そのような学校の過去問や対策本を取り寄せて、実際にお子さんにチャレンジさせてあげてください。

小学校受験のなぞなぞは、ダジャレなどより記憶力を問うような問題が多いです。ある程度なぞなぞが得意になってきたら、実践的な問題にも積極的に触れさせるのがよいでしょう。

なぞなぞにオススメの本や教材

市販のなぞなぞ本には良い本が多いです。そのなかでも、ここではなぞなぞの収録数が多く、親御さんや子どもたちの評価が高い本をいくつか紹介します。

『なぞなぞ&ことばあそび決定版 570問 毎日楽しめる!2~5歳児』

2歳児から楽しめるなぞなぞと言葉遊びの本で、保育園の先生にもよく選ばれています。ただのなぞなぞ本ではなく、「シロクマの毛は本当は透明で、光の当たり方で白く見える」といった雑学も収録されていたり、子どもへのアドバイスの出し方なども載っているので、親御さんにも役立つでしょう。

『なぞなぞチャレンジ500問!みんなであそぼう』

文字通り500問もなぞなぞを収録した本です。単になぞなぞが列記されているのではなく、剣士、忍者、探偵とテーマが分かれていて、子どもがなり切って楽しめる仕掛けがあります。ちょっと難しい問題もあり、親子で楽しめる内容です。

『たのしくことばが身につく!なぞなぞ1000』

なぞなぞを1000問も詰め込んだボリュームたっぷりの本です。なぞなぞだけでなく、言葉遊び、間違い探し、クイズ、迷路などいろいろ楽しめます。難しい言葉には解説もあり、お子さんに解き方をアドバイスする時にも役立つでしょう。

小学校受験に役立つなぞなぞ

いかがだったでしょうか。なぞなぞには、子どもの理解力、語彙力、発想力など小学校受験でも必要とされる能力を高める要素が詰まっています。親子で楽しく取り組み、慣れてきたら実際の受験問題などで応用してみてはいかがでしょうか。

小学校受験情報教育ラボでは、今回のような受験対策に役立つ情報のほか、小学校受験に関するあらゆる情報を発信しています。おすすめの塾や幼児教育も紹介しておりますので、受験を控えるお子さんをお持ちの方のご参考になれば幸いです。

 

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