小学校受験にかかる費用の具体的な内訳やその金額は?

少子化を背景に1人当たりの教育費が高くなり、近年右肩上がりに受験者数が増えている小学校受験。

新型コロナウイルスの影響によって一時減少するかとも思われた2021年度の受験者数は、前年よりも10%近く増加しました。
(参照元:AERA dot. アエラドット
オンライン授業導入などをいち早く行ったことから、私立校の迅速で柔軟な対応が評価されたといわれています。

このように近年注目を集めている小学校受験ですが、受験の準備としてどの程度の費用がかかるのかご存じでしょうか。
本記事では小学校受験の費用に関して、詳しく説明していきます。
小学校受験をお考えの方で、費用面で疑問を持たれている方はぜひ最後までご覧ください。

小学校受験の準備にはどのくらい費用がかかるのか

お金がたくさんかかるイメージがある小学校受験ですが、実際いくらほどかかるのでしょうか。
小学校受験にかかる費用として、最も大きな割合を占めるものが塾代です。
体操教室や絵画教室、学習塾など、たくさんの習い事に行かせる家庭が多く、さらに夏期講習や春期講習などの特別講習費もかかります。
たくさんの講座をお子さんに受けさせてしまうと、最終的な費用はかなり高くなってしまうでしょう。

何歳から小学校受験の対策を始めるかにもよりますが、一般的には年長の1年間で約230万円ほど、年中から始めると2年間で300万円以上になることもあります。
習い事にかかるお金だけでなく、お受験スーツにかかる費用や写真代などの諸費用も考える必要があります。
国立小学校の受験料はそこまで高くはありませんが、私立の小学校の受験料は高額です。

これらのことを踏まえると、やはり小学校受験はイメージ通りたくさんの費用がかかるといえます。

小学校受験にかかる費用の内訳ごとの目安

小学校受験にかかるお金はイメージ通り高額という説明をしましたが、では一体何にどのくらいのお金がかかっているのでしょうか。

塾の月謝

小学校受験にかかるお金として真っ先に挙げられるのが塾の月謝です。

学習塾や絵画教室、体操教室のそれぞれの費用相場をまとめたので、下記の図をご覧ください。

1か月あたりにかかる費用 1年間でかかる費用
学習塾 約30,000~50,000円 約360,000~600,000円
絵画教室 約25,000円 約300,000円
体操教室 約15,000円 約180,000円

学習塾では月々の費用に加えて、入学金が約40,000~90,000円ほどかかります。

「ほけんROOM」という教育関連のお金についての記事を投稿しているサイトによると、学習塾は、小学校受験者のほとんどが通っており、絵画教室には全体の約30%、体操教室には全体の約50%が通っています。

(参照元:小学校受験に必要な費用はいくら?塾の授業料や幼児教室の費用も紹介

特別講習

学習塾が開催する夏期講習や春期講習、学校別の対策コースなどに参加する場合は、 別途で費用が必要です。

これらの特別講習にかかる費用は1回30,000~50,000円程度のところが多いですが、合宿形式の講習を行うところでは1回で100,000円程度の高額な費用がかかります。

模擬試験

ある程度受験対策をしたら、実力試しや本番に慣れるという意味合いも兼ねて模擬試験を受けるお子さんが多いです。

模擬試験の受験料は1回あたり8,000~10,000円程度です。

塾代等に比べたら安く感じるかもしれませんが、複数回受験することを考えると、総額で50,000~100,000円程度と決して安い出費ではないでしょう。

受験当日の服装・靴・鞄

受験当日は両親・お子さんともにフォーマルな格好をしなくてはいけません。

フォーマル用の服装の準備ができていない方は、当日までに揃える必要があります。

購入額の目安としては、ご両親や保護者の方が200,000円程度、お子さんが100,000円程度です。
これから着る機会がなくなるお受験スーツ等にお金をたくさん掛けたくないという方は、レンタルの利用やフリマアプリをうまく活用するなどして、費用を抑えることをおすすめします。

受験料及び入学金

受験料と入学金に関しては、国立と私立どちらの小学校を受けるかによってかかる費用が変わります。

具体的には以下の通りです。

受験費用 入学金
私立 1校あたり2万円~3万円 数万円~40万円
国立 1校あたり2,000円~3,000円 0円

国立小学校と比べ、私立小学校の受験費用は高く、複数校受験するとなるとかなりの額になります。
また、国立の小学校を第一志望にしているご家庭でも、滑り止めのために私立小学校に入学金を支払うことなどが予想されます。
たとえば、私立を3校受けて、そのうち1つを滑り止めとして入学金(30万円と仮定)を支払うとなると、それだけで40万円近くの費用がかかります。

これらの費用を頭に入れながら、小学校受験に臨みましょう。

小学校受験の費用を払うためにはどのくらいの世帯年収が必要?

私立小学校への入学をすることを考えたときに、一般的には1,000万円程度の世帯年収が必要だといわれています。

もちろん国立の小学校へ入学できれば、学費が高いなどの心配をする必要はありません。
しかし、国公立受験には抽選もあるので、お子さんの実力だけではどうにもならない部分があります。

こちらは、「30代共働き会社員、はじめてのお受験」というブログサイトの調査による、私立小学校に子どもを通学させている家庭の世帯年収です。

1,400万円~1,599万円の世帯が最も大きなボリュームゾーンになっていて、8割以上の家庭の世帯年収が1,000万円を超えています。
必ずしも高収入の世帯でないと小学校受験をしない方がいいというわけではありませんが、この実情を理解しておくことは大切です。

(参考: https://hajimeteojuken.com/gakuhi

小学校受験のメリットは?

受験するために大きな費用がかかる小学校受験ですが、受験するメリットにはどんなものがあるでしょうか。
メリットを理解し、保護者が納得したうえで子どもを受験させることをおすすめします。
小学校受験のメリットを知りたい方は、下記記事をご覧ください。
小学校受験の具体的な内容と受験するメリット・デメリット

小学校受験のためには多額の費用が必要

ここまで小学校受験にかかる費用について詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

私立小学校に子どもを通わせる世帯収入のグラフを見てわかるように、子どもに小学校受験をさせている家庭に高収入が多いことは事実です。
学習塾などにかかる費用や、入学後にもかかる学費などを考慮したとき、小学校受験のためにはお金が必要であるといえます。
小学校受験の対策をする際は、受験するまでの費用だけでなく、入学後のことも考えて行いましょう。

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また、おすすめの小学校受験の塾をランキング形式で紹介していますので、これから小学校受験を控えている人は、ぜひ参考にしてください。

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